フィリピンの交通機関には、ごく一般的なものから日本では馴染みのないものまで様々ある。
馴染みのないものに触れあえるのも旅の楽しみの一つだと思う。
とは言え、言葉が通じにくい場所で不要なトラブルや他人への迷惑は避けたいので、警戒や注意を怠らないようにしたい。
- 飛行機
ニノイ・アキノ国際空港(NAIA)にはターミナルが4つあり、利用航空会社により発着場所が異なる。乗り継ぎの場合、ターミナル間を結ぶシャトルバスがある。24時間営業しているが、その日に利用する搭乗チケットがないと空港に入れない。各都市への移動は、鉄道が空港に通っていないので、タクシーかバスになるが、深夜着便の場合、バスは無くなるので移動は事前に確認しておきたい。 - タクシー
(1)クーポンタクシー:空港のカウンターで申し込む定額のタクシー。割高だが比較的安全と言われている。
(2)イエロータクシー:空港を起点にした黄色い車体のメーター制。通常の白色より割高だが、早めに乗れるかも。
(3)レギュラータクシー:白色車体のメータータクシー。空港ではメーターを使わず事前交渉してくることも。
(4)メガタクシー(FX):乗合タクシー。メーターはなく、行先・料金を事前確認して乗り込む。
(5)グラブタクシー:Grabアプリを利用した配車サービス。タクシー利用料のほか予約手数料がかかる。自分で手配できるが、ボニファシオ・グローバル・シティ(BGC)やNAIAの各ターミナルにスタッフのいるグラブスタンドがある。 - 鉄道
(1)高架鉄道(LRT、MRT):メトロマニラに3路線ある。ラッシュの混雑時は、スリなどに気を付ける。また、一部車両には女性専用車両があるので間違わないようにしたい。
(2)国有鉄道(PNR):メトロマニラから地方へ行く路線がある。しかし、災害などの理由で廃線・運休線が多く、現状、南方へ行く路線しかない。 - ジープニー
米軍のジープを乗り合いバスに改造した乗り物。街のあちこちを走っており、路線内であれば乗り降り自由。走行中の車両に記載された目的地を察知し、手を挙げて止める。目的地に着いたら降りる意思を伝え、料金を払う。どこでも走っているのが目に付くが、大抵ぎゅぎゅう詰め状態。最初の利用はハードルが高いかも。乗り込む時に、周りの人に聞こえる様に目的地を連呼して他の人が教えてくれるのを期待するか、助手席など運転手に近い場所を陣取って、運転手と会話しやすい場所を確保するなど必要かも。 - バス
鉄道網が発達していないので、郊外に行くにはバスが便利。特に路線バスよりも、目的地に直行するエクスプレスバスを利用した方が快適で安心して乗車していられる。マニラだと、高架鉄道のエドゥサ駅・タフトアベニュー駅周辺とクバオ駅周辺にバス溜まりがある。
- トライシクル
サイドカー付きバイク。事前交渉制。車体に完全に囲まれているわけではないので、路面状態、車両状態、運転技術により身の危険を感じる場合もある。長距離移動には適さない。また、事前に金額確認しても降車時に吹っ掛けて来る輩もいるので、注意が必要。ただ、東南アジアらしい乗り物なので、観光用に一度は乗ってみたい。 - ペディキャブ
サイドカー付き自転車。事前交渉制。移動手段というより観光客向け色合いが強く、トライシクルに比べ高め。 - カレッサ
馬車。イントラムロスなどで見られるが、観光客向けで高い。事前交渉制。
首都圏内なら高架鉄道、郊外へ行くならエクスプレスバスを利用するのが初心者にはいいと思う。

40歳手前で会社を辞め、投資活動にて生活を営む。
悠々自適な生活と思いきや、煩わしい事はないものの手持ち無沙汰な時間を過ごす。日々、暇つぶしを探している。
趣味:旅行、ライブ鑑賞、美術館・博物館巡り