普段、病院に行って治療費を支払っても自動的に健康保険が適用されていたり、掛金は給料から天引きだったりすると保険を使っている意識がないものです。
また、保険は自動車保険くらいしか縁がなく、しかも無事故で使う機会もほぼない方ならば、年1回の更新作業するのも億劫になりがちです。
保険は縁遠く忘れがちだけど、しっかり準備しておきたいのが、海外旅行傷害保険です。
海外旅行で病気やケガなどのトラブルは当然避けたいですが、万一の時の治療費等は予想外の金額になる事もあります。
海外旅行傷害保険は、海外での病気、怪我、事故損害、またそれら費用を補償する保険です。
クレジットカードにサービスとして海外旅行傷害保険がついている場合がありますが、改めて出国前に内容の確認をお薦めします。
インターネットで即日加入可能な保険もあるので、十分検討して自分に必要なものを選択することが重要です。
一般的に保険で補償される項目は以下のようなものがあります。
ケガ | 傷害死亡 | 事故等によるケガが原因で、死亡した場合に補償される |
後遺障害 | 事故等によるケガが原因で、身体に障害が残った場合に補償される | |
傷害治療費用 | 事故等によるケガを治療した際に、掛かった費用が補償される | |
病気 | 疾病死亡 | 病気が原因で、死亡した場合に補償される |
疾病治療費用 | 病気を治療した際に、掛かった費用が補償される | |
賠償責任(対人・対物) | 他人にケガを負わせたり、物を壊したことにより、損害賠償責任が発生した場合に補償される | |
救援者費用 | 遭難等の捜索費用や、日本から家族などが駆け付ける費用が補償される | |
携行品損害 | 自分の持ち物に盗難や破損などの損害が出た場合に補償される | |
航空機寄託手荷物遅延等費用 | 空港に預けた荷物が遅れて届き、その間の生活必需品を購入した費用が補償される |
補償される内容や受給条件、上限金額は契約先保険会社によって異なっています。
特にクレジットカード付帯の海外旅行傷害保険は、「疾病死亡」や「航空機寄託手荷物遅延等費用」の項目がないことが多いです。
また、治療費用等を一旦立て替え払いしなければならない場合もあります。
保険付帯カードを複数枚所持している時は、補償上限額が合算されるメリットがあります。
ただし、「傷害死亡」と「後遺障害」は合算されず、その中で最高額が上限になります。
そして十分に気を付けなければならないのが、カードに付帯されている保険が有効になる条件がついている場合です。
例えば、出国前にツアーの旅行代金をカードで支払っている、または自宅から空港に行くまでに公共交通機関でカードを使用している、などカード使用条件を付している場合があります。
カードを持っているから大丈夫、とはいかないこともありますので、出発前には十分確認しておきたいものです。
カード付帯保険ではなくても、一般的な海外旅行傷害保険でも保険適用されない場合があります。
戦争・暴動などの社会的混乱時だけでなく、妊娠出産や歯の治療に関すること、自動車運転事故による損害賠償などが対象外になりうるので、気を付けなければなりません。
そして、実際に保険を使うときには、現地の警察や病院他で各種証明書を取得する必要が出てきます。
コレクトコールで日本語が通じる連絡先がある等のサポートが充実していることも忘れてはならないポイントでしょう。
自分で補償内容を選択できる保険もあるので、クレジットカードと組み合わせて使うといいと思います。
40歳手前で会社を辞め、投資活動にて生活を営む。
悠々自適な生活と思いきや、煩わしい事はないものの手持ち無沙汰な時間を過ごす。日々、暇つぶしを探している。
趣味:旅行、ライブ鑑賞、美術館・博物館巡り