タイの国技と言われる格闘技ムエタイ(タイ式キックボクシング)の観戦も、タイ観光において外せないだろう。
バンコクでは、ラチャダムヌン・ボクシング・スタジアムとルンピニー・ボクシング・スタジアムのどちらかで毎晩試合が行われている。
ラチャダムヌンは、1945年創立で歴史が古く格式が高いとされ、月・水・木・日曜日に試合をしている。
ルンピニーは、バンコク中心街から2014年にドンムアン空港の近くに移転し、火・金・土曜日に試合をしている。
今回、ラチャダムヌン・ボクシング・スタジアムへ行った。
カオサン通りにいたが、暑いさなかを徒歩で30分ほど掛けて向かった。
近くに駅はなく、かなり不便な場所なのでタクシー利用がいいだろう。
(ファランポーン駅からタクシーで15分くらい)
スタジアム横には、屋台が並んでいるが屋根の下ではあるので若干薄暗く感じる。
18時ちょっと前に、スタジアムへ到着するとすでに人だかりになっている。
チケット窓口に行こうとすると、係員らしき人物が話しかけて来る。
チケットを持っていないことを伝えると、座席の様子の写真を見せて説明してきた。
事前にガイドブック等で調べた金額より、200バーツ程安くなっている席もある。
観光客を狙った詐欺かもと一瞬疑ったが、首からIDを提げているし、周りに似たような人もいるしと思い、席を選んで金を払う。
現金と引き換えにチケットを渡してくれたので一安心した。
リングサイドは、一人一脚の椅子席になっている。
2階席、3階席はコンクリートの階段状の座席で、試合中は地元民の熱狂でほぼ立ち見になる。
自分は、中2階のようなリングサイドより一段高くなった場所で、コンクリート階段にプラスチック製のベンチが付いた席を購入。
リングサイド、中2階席はほぼ外国人観光客のようだ。
価格はリングサイド正規2,000B(案内1,800B)、中2階1,800B(1,600B)、2階席1,500B、3階席1,000Bだった。
また、売店もあり、ソフトドリンクやアルコール等の飲み物の他に、ホットドックなどの軽食を売っており、観戦中は売り子が持ってきてくれる。
事前に貰ったプログラムによると今回は10回戦あり、先の係員からはメインイベントは午後9時頃にあるとの事。
選手がリングインすると、タイ民族音楽の生演奏とともに祈りをささげるワイクルーを両選手が舞う。
試合は、1ラウンド3分制で休憩2分を挟み、5ラウンド行う。
暗黙の了解があるようで、5ラウンド目は両者とも試合を流しているように見える。
判定試合が多いが、中には激しい殴り合いでKOすることもある。
その時は、2・3階席の熱狂は一層ヒートアップし、会場が歓声で揺れているかのように震える。
リングサイドでも手に汗握って観戦しているが、2・3階席の熱気と一体となって見るのもいいかもしれない。
ただ、地元観客の多くが非合法の賭博行為をしているので巻き込まれないようにしたい。
展開が早く、後半になるほど盛り上がってくるが、最終戦まで観戦していると22時を過ぎて来る。
切りのいいところで引き上げないと、帰りのタクシーの取り合いになりかねない。
熱中する中でも、冷静さも保っておきたい。
40歳手前で会社を辞め、投資活動にて生活を営む。
悠々自適な生活と思いきや、煩わしい事はないものの手持ち無沙汰な時間を過ごす。日々、暇つぶしを探している。
趣味:旅行、ライブ鑑賞、美術館・博物館巡り